イラク電気事故死事件の続報

2008.7.28



 military.comによると、イラクの電気工事手抜き事件について、米国防総省が、電気事故で死亡した兵士の数は、前回の発表の13人よりも多い、16人の米兵(陸軍11人、海兵隊5人)だったと発表しました。

 その大半は任務中に偶然、電線に触ったり、電気システムをメンテナンス中に死んでいますが、2人は居住施設にいる時に死亡し、内1人はシャワーを浴びている最中に死亡しました。ボブ・ケーシー上院議員(Sen. Bob Casey)によれば、大勢の負傷者もおり、もっと多くの火事が起きています。KBR社(KBR Inc.)の ウィリアム・アット社長(Chief Executive William Utt)は、死者を出したことに対して会社の責任はないと述べています。

 ケーシー議員は、この件は議会で問題になると述べています。こうした問題は早くに噴出した方が、民間軍事会社の欺瞞を世間に周知できるので、望ましいといえます。この種の問題は、電気工事以外にも色々あると想像されます。

 それから、「アメリカが失われたように見える戦争に勝とうとしている」というタイトルの論説風の記事も、興味深いのでご覧になることをお勧めします。テロ事件が減ったイラクの状況を皮肉っています。

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