アフガンの銃撃事件の報告書が機密指定

2008.3.10



 先月、アフガニスタンで米軍の銃撃によってアフガン人19人が死亡した事件の裁判が始まる可能性があると記事に書きました。8日に特別委員会による報告書が完成しましたが、機密指定を受け、詳細は公表されない見込みだと、military.comが報じました。

 この報告書を基に、軍事裁判を行うかどうかが決定される見込みです。そのスケジュールはまだ明らかになっていません。報告書が機密指定になったことから、その内容に多くの問題が含まれている可能性が予想されます。IED攻撃をきっかけに、車列が周囲の人たちを銃撃し始めたという事件なのですが、あまりにも長距離で銃撃が行われ、IED攻撃とは無関係と思われる人たちが銃撃されている可能性があるのです。事件の概要は極めて不自然ですが、それがなぜ起きたのかは、ほとんど明らかになっていません。いずれ公開されるとはいえ、今回の措置は軍がかなり及び腰になっていることを予想させます。それほど問題のある事件だった可能性があります。

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