米軍がソマリアで民間人4人を殺害

2008.3.4



 military.comによれば、ソマリアで米軍のガンシップAC-130が砲撃を行い、民間人4名が死亡しました。

 これは現地の部族長の報告に基づく情報ですが、アメリカはまだ事実を確認していません。イスラム武装勢力によると、ガンシップは武装勢力の隠れ家と民家を間違えたということです。この攻撃が事実なら、ソマリアに対する攻撃としては、2007年以降、3回目になります。

 この報道が事実ならば、アメリカはまたソマリアで誤りを犯したことになります。すでに、ソマリア政府やエチオピアも繰り返し民間人を殺傷しており、この調子で行くと、ソマリア国民はイスラム武装勢力を支持するようになるかも知れません。こうしたミスが繰り返されるのは、敵が偽の情報を流すことにあります。以前も、そうした情報で米軍は民間人を殺したことがあります。そうした教訓が十分に生かされていないのではないかと想像できます。

 また、military.comによれば、ブッシュ大統領が政権内の者たちが繰り返し約束したこと、より多くの米兵がイラクから、大統領が退任する前に帰還できるという話は約束できないと言いました。しかし、10月に行われるイラクの地方選挙が終われば、より多くの兵士が帰還するだろうとも言いました。撤退する米兵の数は指揮官の決定に基づくと相変わらず、従来の発言を繰り返しています。アメリカ国民の関心も現役大統領から次期大統領へと移っており、この発言を信じる人は少ないでしょう。

 本日は時間がないので、この辺で。

Copyright 2006 Akishige Tanaka all rights reserved.