バークレー市が態度を軟化

2008.2.14



 military.comによれば、バークレー市が海兵隊の徴募事務所へ送る予定であった、バークレー市は徴募事務所を歓迎しないという手紙を、送らないことになりました。

 市会議員たちは、戦争に反対し、新兵を募ることには反対するけども、軍人に対しては「深い敬意と支援(deeply respect and support)」を捧げると述べました。しかし、コード・ピンクの活動を支援するのを止めるとは記事には書かれていません。これで世間の批判が収まるかどうかは不明です。

 バークレー市警察は、市には約2,000の人びとが集まり、一人握りの人たちがつかみ合いをして逮捕されたと発表しました。大事にはならなかったものの、こうした問題が感情的なもつれに発展しやすいことを示す話です。

 いつも思うのですが、軍人は国民の敬意や支援がないと戦えないものなのでしょうか。自分が軍人だったらどうなのかと、時々、想います。1月8日に紹介した、遺言を残した米軍人は戦争支持派、反対派の両方に対して、自説を説明づけるために利用しないで欲しいと遺言に書いていました。とかく、銃後では愛国心を表明したい人たちが大騒ぎするものです。私はそれが大きなお世話である場合が多いと思っています。第二次世界大戦では、町から誰かが出征すると、大人たちはもちろん、子供たちも教師に引率されて駅に見送りに行き、戦死者の遺骨が戻ると、また同じ光景が繰り返されました。自分なら、こんなのは嫌だと思います。それが戦争という問題そのものに何の効果も及ぼさないことが明らかだからです。しかし、世の中の多くの人たちはそう考えていません。


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