タリバンがパキスタンと和平交渉

2008.2.8



 military.comによれば、パキスタン軍と戦っていたアルカイダと手を結んでいるタリバン派が2月6日に停戦を宣言しました。パキスタン政府はタリバン派と和平交渉を行っています。

 このタリバン派は、南ワジキスタンに本拠を置き、バイトゥッラー・メフスード(Baitullah Mehsud)に率いられているテリク・イ・タリバン(Tehrik-e-Taliban)です。一連のテロ活動、特に、ベナジール・プット元首相の暗殺を行ったとみなされています。当然、プット派の人たちは、パキスタン政府が暗殺グループと交渉と行っていることを批判しています。アメリカもこの和平に反対しています。

 こうした和平には意味はなく、戦争の終結を意味するものではありません。逆に戦争を継続するためにするものとみるべきです。それに、誰もが考えることだと思いますが、停戦の理由がよく分かりません。メディアに流れるパキスタンに関する情報は少なく、それを元に判断するのは無理です。たとえば、アルカイダから資金を得て、ここしばらく活発に活動したけど、資金が尽きたので、少し休みたいといった理由を考えることはできます。しかし、それを実証するのは無理です。

 そういえば、プット氏の暗殺事件の続報が見当たりませんね。犯人像など、何も分かっていないのでしょうか?

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