自爆させられた女性に関する続報

2008.2.4



 military.comによれば、第一の現場で自爆した女性は物もらいとして地元で知られており、そのために警備員も注意を払わなかったということです。

 週に一度開かれるペット市場では、障害を持つ人びとがしばしば金や食べ物を懇願するのが見かけられ、日常的な光景であったと言います。また、死者の数はさらに増え、少なくとも99人が死亡(第一現場で62人、第二現場で37人)となりました。

 イラク側がダウン症候群を持つ女性が爆弾犯に仕立てられた理由が少し明らかになりました。イラク当局は、二人の女性の頭部が写った写真を入手しており、それによって確認されたというのです。女性の一人は爆弾と効果を最大にするためにボールベアリングを入れたバックパックを運んでおり、もうひとりは爆弾ベストを着ていました。物的な証拠は写真だけで、あとは目撃情報によって犯行方法が結論されたように見えます。捜査の結論としてはちょっと心許ない感じがします。爆発したのが本当にバッグや爆弾ベストだったのか、物的な証拠を固める必要があるように思われます。

 少なくともひとりは見える場所に爆弾を保持していたものの、障害者であり女性であるという理由で、警備員は呼び止めなかったことが分かりました。今後は手荷物は点検することになるでしょうが、服の中に着込んでいる場合は、女性の警備員を増員するしか、発見する方法がありません。米軍とイラク政府は再発防止を誓っていますが、再犯防止は困難でしょう。

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