onlineで定期購読の申し込み!

代表的ニュース週刊誌
Time(英語版)

総合的国際情報誌
フォーサイト

歴史ファンなら…
歴史街道

航空自衛隊なら
Jウイング

海上自衛隊なら
Jシップス

陸戦用車両なら
PANZER

イラク南部の部族も米軍に協力

2007.9.17



 marine-corps-times.comによると、イラク南部にもアンバル州の影響が波及し、部族長が米軍に協力する動きがあるということです。

 ワジ州(Wasit )のシーア派、ミガシーズ族(Migasees)のマジド・タヒア・アルマソウシ族長(Majid Tahir al - Magsousi)が、米軍が若者を訓練して治安部隊を作り、国境のパトロールや地域の治安を守ることを議論しているといいます。アルマソウシ族長は、「先日のアブリーシャ族長の暗殺は、自分たちの決意をより固めただけ」だと述べています。こうした部隊の代替は350人で構成され、イラク政府は武器類と毎月300ドルの経費を支払います。

 シーア派とスンニ派の部族が協力して、外国人テロリストを追い出すようなことが実現するのかは、正直なところ疑問ですし、情報も少なすぎます。ワジ州はイラン国境沿いにあります。イラン兵の侵入を彼らが防ぐのなら、イラクの治安にとって大きな進歩なのは間違いがありません。ミガシーズ族がどれくらいの規模で、どこに住んでいるのかが分かれば、もう少し展望を読めるのですが、今のところ情報が少なすぎます。

 うがった見方ですが、この話は陸軍の第214砲兵旅団の指揮官から得られたものであり、先だってのイラク報告を支援するためのことかも知れません。一方で、サドル派が「統一イラク同盟(UIA)」から脱退したという報道もあります。これらとの関連性を含めて、イラク南部に注意を払っていきたいと思います。

地図は右クリックで拡大できます。


Copyright 2006 Akishige Tanaka all rights reserved.