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米陸軍が過去の契約を調査中

2007.8.31



 military.comによると、米陸軍は過去4年間、18,000件、約30億ドルの請負業者との契約に浪費、詐欺行為、濫用がなかったかを見直すことを決めました。遅きに失したとはこのことですが、やらないよりはマシでしょう。

 イラクとアフガニスタンに駐留する部隊の武器・補給品に関する買収犯罪は76件まで増加しました。現在まで、契約詐欺で起訴された軍人と民間人は20人に昇ります。これまで1年以上、2005年末以来、クウェートで会計検査を行っていたと陸軍長官は言います。イラクとアフガニスタンの会計処理がクウェートで行われており、そこで問題が発覚するようです。9月末までにクウェートの会計事務所のスタッフを35人増員し、90人にするとのことです。これとは別に米軍の武器がクルド人武装勢力PKKに渡っている件も調査していると言います。案外、この事件の方が大きく発展するかも知れません。

 米軍はこうした調査を始めると徹底してやることが知られているので、この調査は比較的安心してみていることができます。ベトナム戦争でも球に権限を与えられた軍人が汚職に手を染める事件がありました。特需は人を狂わせることがあるものなのです。イラクで行方不明になった19万丁の武器は確実に武装勢力の手に渡り、各所に隠されているはずです。これが戦争の原因にならないわけはありません。これは米軍が原因で戦争を拡大しているようなものです。そもそも、米軍には武装勢力と戦うための戦略がなく、何をすれば効果的なのか、何をしてはいけないのかが分かっていないのです。

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