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上院議員の撤退論に現地指揮官が反論

2007.8.25



 昨日、米共和党のジョン・ウォーナー上院議員が、イラクからの撤退を主張したと報じられました。ウォーナー上院議員はベトナム戦争時代に海軍長官を務めた人物です。military.comによると、この発言に対して、バグダッド南部を担当するリック・リンチ陸軍少将が反論しました。

 しかし、その内容はこれまで言われてきたことの繰り返しに過ぎず、正直なところ失望させられました。「その地域のために激しく戦って、敵に隠れ家を与えなかった連合軍の兵士たちが撤退すれば、起こるのは敵が戻ってくるということだ。彼(武装勢力)は再び爆弾を作り、地域を攻撃し、そうした暴力をバグダッドに持ち込み、我々は大きく後退するだろう」リンチ少将は色々な表現を使って説明していますが、要は米軍が撤退するとテロが増加すると言っているだけです。こういう口調はブッシュ大統領だけかと思っていましたが。

 リンチ少将は、最近の成果は増派によってもたらされており、すべての部隊を、イラク人が準備し、引き継げるようになるまで、来年のある時期まで維持したいと主張しました。増派した分は15ヶ月以上派遣しないことが決まっているので、遅くとも来年の4月までを少将は示唆したはずです。すると、それまでにイラク軍の準備が完了するのかと考えると、とても無理だという結論になります。リンチ少将は何ら目新しいことを述べていないのです。

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