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サマワ派遣隊に同行した民間人

2007.8.21



 21日付けの北海道新聞が、イラク派遣隊に通訳として同行した金子貴一氏の著書「報道できなかった自衛隊イラク従軍記」を紹介しています(同紙のウェブ版には掲載されていません)。私はこの本の書名は知っていましたが、内容については知りませんでした。この本は今年3月に刊行されています。なぜ今になって北海道新聞が記事にしたのかが疑問です。

 金子氏は本隊第一陣の通訳を務めました。現場では「自衛隊は連合軍の一員」だったこと。イラク派遣の意義について、隊員は第一に「自衛隊の地位向上」、次に「日米同盟」、その次に「イラクのため」と考え、さらに防衛庁の「省」への昇格の実績作りのためと認識していたと金子氏は言います。この本はできるだけ早くに読んでみたいと思います。

 防衛庁は民間人を同行させながら国民には隠していました。日本語が分かるイラク人を雇わなかったのは、イラク人は信用できないと考えていた証拠です。そこにはイラク人に対する人種差別や不信感が見て取れます。しかし、これは軍事上の当然の判断といえます。それに、これを公表すれば「イラク人を助けに行くのです」という政府の説明と矛盾し、「民間企業には危険過ぎるから自衛隊が行くのです」という目的を根底からひっくり返してしまいます。だから防衛庁が隠したのは説明を要しません。当時、政府の説明を真に受けて、大まじめに自衛隊派遣に賛成していた人がいましたが、大体がこの程度だということを思い知るべきです。そして、他にも防衛庁がまだ何かを隠していないのかに注目すべきです。

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