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米軍がアフガン軍の捕虜虐待を容認

2007.6.26



 military.comによれば、アフガニスタンのカブール南西部で、ドイツ人の記者ウォルフガング・バウアーとカメラマンのカルステン・シェーネが、アフガニスタン軍の小隊長が、偽の処刑で容疑者を虐待するのを目撃しました。

 屋内で捉えた容疑者が尋問に答えなかったので、小隊長は容疑者の足と車両をロープでつなぎ、質問に答えないと車で引きずると脅迫しました。そして、米軍兵士の運転手にエンジンをかけさせ、2分間そのままにしたあとで、容疑者を解放しました。記者とカメラマンは第82空挺師団に随行しているので、この運転手はこの部隊の隊員だと考えられます。この光景は写真に撮影され、雑誌に掲載されました。

 ベトナム戦争でも、南ベトナム軍に村の掃討をやらせ、尋問や拷問を米軍が容認するという方法が使われました。アフガニスタンでも同じことが繰り返されています。掃討作戦というものは、こういうものなのです。かつては、ナチス・ドイツが占領地域で行い、今はアメリカがやっています。どの国がやっても、この種の作戦は同じようにしかなりません。日本の政治家はそれを知らず、将来、自衛隊に米軍とこうした作戦を共同で行えと命じる危険はないでしょうか。知らなければ、憲法違反になるという認識も持たないでしょう。

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