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アフガンで武装勢力69人を殺害

2007.3.24



 military.comによると、先日報じられた「アキレス作戦」により、アフガニスタン軍がこれまでで最大のタリバン掃討作戦を開始し、約69人の武装勢力を殺害しました。しかし、タリバンも輸送隊を待ち伏せし、16人を殺害しました。アキレス作戦は4,500人のNATO軍と1,000人のアフガン軍がヘルマンド州などで今月初めから実施しています。今回の戦果はアフガニスタン軍と警察だけで行われた軍事行動によるものです。損害は7人の警察官が死亡しただけに留まりました。

 この報道には戦果があがったのでとりあえず報告したという印象を受けました。これでタリバンの勢力が弱まるとは思えません。今後もアキレス作戦の状況に注意を払う必要があります。戦果を評価する時は、ニュースに載った数字に一喜一憂してはいけません。特に、作戦実施が公表されている場合、戦果を強調するために小さなことが大きく報じられることもあります。この記事ではタリバン側の戦果も報じており、そうした点を考慮した気配が感じられます。しかし、時には軍の発表がそのまま流れることがあります。かつて、IED対策が完成して、被害を完全に防止できたと日本の新聞が報じました。しかし、実際にはIEDによる被害はなくなっておらず、その状況は今も変わっていません。どこでどう間違ったのかは分かりませんが、こういう情報が出ることは珍しくありません。

 
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