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米軍とコロンビア軍が合同作戦へ

2007.3.12
10:30分修正



 military.comによると、ブッシュ大統領がコロンビアを訪問して、激しい反対運動にさらされていると報じられていますが、訪問の前日に米軍とコロンビア軍が合同で南部の左翼勢力を掃討する作戦について、米大使館が認めました。

 情報源はコロンビアの最大紙エル・ティエンポ(El Tiempo)です。記事には、1月下旬に、コロンビア軍と米軍から誘拐されたアメリカ人の所在を尋問されたという2人の住民の証言が引き合いに出されていますが、名前は示されていません。しかし、駐コロンビアの米大使広報官が米兵がコロンビア軍に随伴したことだけは認めたので、この報道は信憑性があります。ブッシュ大統領がコロンビアを訪問したのは、この件を内外に宣言するためだったのでしょう。ブッシュ政権は人質解放に熱心でないという批判を受けているところでした。

 コロンビアではアメリカ人の民間軍事会社社員3人が左翼ゲリラの人質になっています。今回の合同作戦はこの事件に対処するためと考えられます。法律上、コロンビアには800人を超えない範囲で軍人を派遣できます。通常、麻薬取り締まりのために、米軍はコロンビアに軍人を派遣していますが、今回は人質事件へ対処するためです。

 NHKをはじめ、日本のマスコミはコロンビアのデモ行進ばかり報じ、ブッシュの訪問の目的がなにかを伝えていません。どうしてこういうピントがずれた報道が繰り返されるのかが分かりません。

 
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