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アメリカが新型の核弾頭を採用

2007.3.3



 military.comによれば、アメリカの新しい核弾頭にローレンス・リバモア国立研究所が設計したものが選ばれました。現在使われている核弾頭が老朽化し、新しい弾頭に置き換える必要が生じたためです。ロスアラモス研究所の設計は採用されませんでした。ローレンス・リバモア国立研究所の弾頭は1980年代に行われた地下核実験のデータに基づいています。ロスアラモス研究所はシミュレーションに基づいた設計でした。今回は、シミュレーションに基づく設計を認める方針でしたが、実験に基づいた設計が採用されました。新型弾頭は盗難や誤用に対する対処も行われているとのことです。

 採用は最終的に大統領が2年以内に決定し、2012年までに配備が始まります。採用された弾頭は、まず潜水艦に搭載され、その後、空軍に配備されます。核弾頭の数を6,000個から2,000個まで減らすことができると見込まれています。

 この記事は十分な情報を含んでいません。今回、シミュレーションに基づいた設計を認める方向だったのに、却下された理由が十分に書かれていません。採用が決まったことを知らせるだけの記事です。また、弾頭の数が減るから結構なことと考えるのも間違いです。多弾頭化でひとつの弾頭に搭載される核爆弾の数が増えただけかも知れません。よい知らせは、事故の危険性が減るらしいということだけです。もっとも、これまで核兵器では重大な事故は起きていませんが。

 
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