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アフガンで自爆攻撃が米副大統領を狙う

2007.2.28



 military.comによれば、アフガニスタンを訪問中のチェイニー米副大統領を狙った暗殺事件があり、爆弾で多数が死傷しました。タリバンが犯行声明を出しています。

 しかし、死者の数がソースによって著しく異なることを記事は指摘しています。現地の知事は20人が死亡したと発表し、NATOは3人が死亡、27人が負傷したと発表しました。AP通信の記者は8個の死体袋と棺が運ばれるのを目撃したと述べています。国内報道を見ると、また別の数字が出ていますから、相当に情報が混乱しているようです。

 爆発はバグラム空軍基地の外で起こり、副大統領は基地の中にいて無事でした。副大統領に近づくために通る最低3カ所の検問の最初の検問でテロ犯人は自爆したようです。基地の入り口での事件なのですから、米軍が情報をつかめないということはあり得ません。米軍からNATOへの連絡途中で情報が混乱しているのでしょう。やはり、意図的に情報を出し渋っているのかも知れません。米軍は伝統的に死者の特定が完全に終わるまでは身元不明のままにしますから、それも関係しているかも知れません。

 この方法では狙った人物を殺すことは期待できず、暗殺計画としてはかなり杜撰なものだったようです。しかし、それでも実行しようとするところが問題です。それにしても、副大統領は世界を一周して何をしているのか知りたいと思いますね。人気のないブッシュ大統領の代わりを務めているのでしょうか? 先日、大統領はベトナム戦争の英雄に名誉勲章を授与しましたが、アル・ゴアの「不都合な真実」がアカデミー賞を2つも取ったのにかき消されたような感じです。

 
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