ハムダニヤ事件で兵長に懲役8年

2007.2.20



 military.comによると、昨年4月イラクのハムダニヤで元警察官のハシム・イブラヒム・アワドを殺害した8人の海兵隊の1人、ロバート・B・ ペニングトン兵長(22歳)に判決が下り、懲役8年に処されました。ペニングトン兵長はアワドを殺したことは否定しましたが、彼を穴に押し込んだり、彼の口を手で塞いだことを認めました。判決は懲役14年でしたが、6年分を猶予し、すでに逮捕から経過している約1年間を差し引き、懲役8年としました。当然、彼は降格の上、不名誉除隊処分となります。恩給ももらえず、これまで海兵隊で流した汗はすべて無になったのです。

 この事件で有罪を宣告されたのはペニングトンで6人目です。残りの2人が事件の主犯ですから、私たちが注目すべきなのは残る2件の裁判です。アワドを直接銃撃したローレンス・ハッチンズ軍曹とトレント・トーマス伍長がどんな刑に処されるのかが非常に気になります。

 これでも米軍兵士による虐殺事件は過去に比べると少ない方です。第2次世界大戦中に軍事法廷で有罪を宣告した兵士の数は、兵数の比を考慮しても現在よりも上でした。そうは言っても、アワドを知るイラク人にすれば、被告が死刑にならないのは納得いかないことでしょう。ペニングトンの母親は判決を聞いて強い衝撃を受けたようですが、殺された側のことを考えれば沈黙を守るべきなのだと思います。

 
Copyright 2006 Akishige Tanaka all rights reserved.