武装勢力が対空兵器を入手か?

2007.2.6



 military.comによれば、米軍とイラク軍は合同で、バグダッドの大規模な掃討作戦を開始します。現在、その前段階として道路封鎖が行われています。作戦の内容は分かりませんが、効果はこれまで行われてきた掃討作戦が効果を生んでいないことから、同じことが繰り返されると考えるべきでしょう。記事に書かれているように、9ヶ月間で2回行われた掃討作戦(Operations Together Forward I 及び同 II)が失敗しているのです。

 それよりも2週間で4機のヘリコプターが撃墜されたことに関する記事が興味深いものでした。

 武装勢力のウェブサイトにアパッチ攻撃ヘリコプターが撃墜される映像がアップロードされ、対空兵器を新しく入手したと主張しました。「神が新しい方法を与えた」と武装勢力は主張しています。もちろん、事の真偽は分かりませんが、彼らが対空兵器を手に入れた可能性を考えなければなりません。今後、米軍ヘリコプターのパイロットはより慎重な飛行が求められます。

 いまや、インターネットを使って戦果を宣伝したり、効果的なテロの方法を教育する時代です。訓練キャンプを作れば米軍に襲撃されますが、インターネットを使って「通信教育」をすれば、安全にテロリストを訓練できる時代になりました。

 米軍の広報官コールドウェル少将は、記者会見の内容を見ると、対空兵器の脅威を打ち消したがっているようで、対処法を調整中だとも述べています。記事は、一般的な回避方法は、低空を高速で、ジグザグに飛ぶことだと書いていますが、これらはすでに使われているはずです。他に考えられる方法は、地上軍から距離を置いて飛び、危険度を減らすくらいです。

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