ソマリア平和維持軍の態勢が整う

2007.2.1



 ワシントン・ポストによると、アフリカ連合は約4,000人をソマリアに派遣することを決めました。当初予定された兵数の約半分です。平和維持軍は、ウガンダ、ナイジェリア、マラウイ、ブルンジ、ガーナから空輸される予定です。平和維持軍の活動には1ヶ月あたり3千4百万ドルかかるといわれています。EUが2千万ドルを、アメリカが空輸と4千万ドルを提供することを決めています。つまり、約2ヶ月間の活動費は用意できたことになります。費用が不足すれば日本にも協力要請があるかも知れません。日本もこれくらいの協力はすべきです。

 同紙によれば、ソマリア沖合にいた空母アイゼンハワーが引き揚げました。しかし、誘導ミサイル巡洋艦バンカーヒル、揚陸艦アシュランドが配備についています。これは空母では攻撃力が強すぎ、空母が必要なほど大きな攻撃目標がないためです。必要ならガンシップでアフリカ連合の平和維持軍を支援することになるはずです。揚陸艦には海兵隊の上陸部隊が乗っていますが、彼らは万一のための待機で、最初から上陸を考えているわけではありません。

 まあ、悪くない線で推移していると思いますが、まだ不安が残ります。

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