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トルコ軍の越境にアメリカが激怒

2007.12.21



 military.comによれば、先のトルコ軍の空爆について、トルコの首都アンカラに、トルコ人、イラク人、アメリカ人が情報を共有する調整センターが設けられていたにも関わらず、何の告知もなかったとアメリカが怒っています。

 ワシントンもバグダッドもトルコ空軍機の第一派と第二派が出発し、国境を越えるまで攻撃について何も知りませんでした。イラク政府は事態を米軍から知らされました。合意によると、トルコはアメリカから情報の提供を受け、軍事行動を行うかどうかを決定し、それをアメリカに通知することになっていました。駐米トルコ大使ナビ・センソイ(Nabi Sensoy)は、攻撃がアメリカからの情報提供によって行われたことを認めています。しかし、トルコはアメリカと合意したように迅速に情報を提供しませんでした。米軍は攻撃を確認するために、航空機を飛ばしたようです。イラク駐留米軍の指揮官デイビッド・ペトラエス大将が怒ったと記事には書かれています。米外交官もトルコに不快感を示し、トルコは緊急越境追跡でゲリラを追っていたので、通知する暇がなかったと答えたといいます。この回答は不自然すぎます。トルコ兵は15時間もイラク領内に留まっていたのです。暇がなかったはずはありません。トルコはアメリカが侵入に反対するのを避けたかったのでしょう。センソイ大使は直接の抗議は承知していないと述べているところから、まだアメリカはトルコに正式には抗議していないようにも見えます。

 この記事から、空爆と地上部隊の侵入はいずれも同じ理由で行われたことが分かります。しかし、そうだとすると50機という攻撃機の数は多すぎます。記事には24機(トルコ大使による)だったという情報も紹介されています。緊急追跡で10カ所の村を攻撃したというのも理解しにくい話です。


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