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アメリカの原発にテロ攻撃?

2007.11.5



 military.comによれば、アメリカの原子力発電所で奇妙な事件が起こりました。パロベルデ原子力発電所の入り口で、契約社員が運転するトラックからパイプ爆弾が発見され、数時間だけながら原発が閉鎖されたのです。

 アルコール・たばこ・銃器・爆発物取締局は、6インチのキャップが被せられた亜鉛メッキの金属パイプを自家製爆弾を断定しました。パイプの中には疑わしい残留物が含まれていました。爆弾はかなり大ざっぱな作りですが、誰かを負傷させる程度の力はあるとみられています。残留物の特定はできていない模様で、記事には特定の化学物質の名称は書かれていません。

 不思議なのは、トラックを運転していた契約社員が、この爆弾を作ったわけではなかったことです。爆弾はトラックの荷台に置かれていましたが、隠されてはいませんでした。彼はいつもはオートバイで通勤していますが、雨が降ったので自動車で出勤したのです。彼はテロ組織との関係はなく、逮捕もされませんでした。

 事件の真相は何通りか考えられるのですが、いずれもどこか辻褄が合いません。普段、通勤に使わないトラックに爆弾が置かれたことは、犯人の目的が契約社員と原発へのいずれへの悪戯であった場合でも不都合です。本気で原発を破壊するつもりなら、もっと分かりにくい場所に隠したでしょう。誰かが何らかの目的で作った爆弾を隠す必要が生じ、一時的に荷台に隠したところ、それを知らない契約社員がトラックを移動したために、爆弾を回収できなくなったと推測するのが最も合理的ですが、そんなことは簡単には起こらないように思われます。

 パイプ爆弾は爆発力の強い爆弾です。単にダイナマイトを爆発させるよりも、密閉した金属パイプに封じ込めて爆発させた方が威力が高まります。パイプの中で圧力が最大になった時にパイプが破裂して、より威力の強い爆発となるためです。金属パイプをダイナマイトの長さに切り、両端にネジを切って、ダイナマイトを入れてキャップをねじ込みます。導火線はキャップに空けた小さな穴から外に出してあります。パイプの加工法を知っていれば、誰でも作れます。

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