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イラクのテロ事件が最大75%下落

2007.11.19



 ワシントン・ポストによると、グレゴリー・スミス海軍准将(Rear Adm. Gregory Smith)が、イラクのテロ事件が2005年夏から最も低いレベルに落ち、6月以来、民間人の犠牲者は60%下落し、バグダッドでは75%減少したと主張しました。

 スミス准将は「我々が対面している戦いはなくなってはいません。今日の迫撃砲とロケット砲の攻撃は敵が暴力をふるう能力を持っていることを示しました。我々はこうした攻撃とダメージの程度を切り抜ける方法を探っています」と述べました。

 米大使館報道官フィリップ・リーカー(Philip Reeker)は、イランがシーア派武装勢力への支援を制限していると述べ、イランが暴力の減少に何らかの役割を果たしているかは明らかではないと述べ撒いた。「減少の傾向を読み取るのは困難です。イランへの実力行使について、我々はまだ準備段階にいます。イランは武装勢力への武器、兵士、訓練、資金の原則的供給源でした」

 テロ事件がなくなったわけではなく、記事はこの発表と同時期に起きたテロ事件について書いています。これまでの報道を通じて、全体的にテロ事件の減少が続いているのは間違いがないことが確認できます。しかし、75%減っても、テロ事件の絶対数は世界のどの国よりも多いのです。私にはこの減少の理由がいまだに分かっておりません。これではテロが沈静化したとは言えません。この減少について、いくつかの推測はできますが、決定的な結論には至りません。分かるっているのは、この減少が再び増加に転じると、アメリカの世論は決定的にブッシュ離れになるということです。これは大統領選挙に大きな影響を与えます。クルド問題もあって、イラク状勢はまだまだ変動を繰り返すと考えられます。テロ事件が減ったと聞かされても安心した気分にはなれないのです。


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