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今年のアフガンの戦死数が過去最高に

2007.11.12



 military.comによれば、2001年の侵攻以来(アフガニスタンはイラクと比べると数段早くに侵攻が始まりました)、2007年は最も多くの兵士が死にました。

 アフガン東部のヌリスタン州(Nuristan province)で米軍兵士6人が死ぬ待ち伏せ攻撃があり、これによって今年アフガニスタンで死んだ米兵士は101人になり、過去最高となったのです。アフガン人の死者は5,800人ですが、大半は武装勢力です。

 先の国会で野党議員が追及したように、アフガンの状勢は以前よりも悪化しています。5,800人の大半が武装勢力だとすると、これだけ殺しても勢力が衰えない敵を相手にしていることを再認識すべきです。

 状況を整理してみましょう。イラクでは理由が分からないながらもテロ事件が減っていますが、クルド問題が悪化する見込みです。パキスタンは不安定化を進めており、アルカイダ支持者がさらに増える危険を秘めています。ソマリア、リビア、スーダンなどでの活動を宣言しています。テロはイラクやアフガンに固執せず、なお拡散を続けています。日本政府もそうですが、国際社会もこうした現状を率直に認めようとしていません。

 ところで、トルコ=クルド紛争に関して、ワシントン・ポストが状況を伝えています。

 クルド人兵士は西部と北部に国境沿いに集結しています。東部ではイラン軍がゲリラの拠点を砲撃しています。南部ではイラク政府が圧迫を強めています。もっとも、私の考えでは、クルド人地域にアラブ系イラク人の部隊が入ることは考えられず、イラク政府の圧力はそう大きくはなりません。記事はPKKの戦士が戦う決意を固めていると書かれています。雪がうっすらと降り、冬が近づいています。記事には女性のクルド戦士のインタビューも載っています。彼らは自分たちの活動は民主的な人道的運動と考えており、トルコの行動こそテロリズムだと信じています。

 この記事にあるように、クルド人はイラン国内にもおり、独立を求めています。また、シリアにも同様の状況があります。イラクでの紛争だけが問題なのではなく、これがイランとシリアを含んだ紛争であることは、解決を一層困難にしています。数日中にトルコ軍は行動を開始するはずです。そして、予測通りの展開になるでしょう。


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