来春、アフガン軍が自立か?

2007.10.18



 military.comによれば、アフガニスタンの軍隊と警察は、来年の春遅くまでに、多国籍軍の援助なしに活動できるという発表がありました。アフガン軍と警察の自立に関する具体的な展望が報じられるのは、これが初めてのはずです。

 今月、軍団規模の演習が成功に終わり、タリバンが活動しているアフガン南部で旅団規模の作戦が可能になる見込みが立ったというのです。アフガンとイラクの状況はかなり違うと認識していますが、イラクで起きているように、予定が何度も変更されることが、ここでも繰り返されるのかが気になるところです。

 そのイラクでは、11月にディラヤ州(Diyala province)にいる第1騎兵師団第3旅団を帰還させ、隣のサラハディン州(Salahuddin province)にいる別の旅団がディヤラ州を担当することになると、military.comが報じました。イラクにいる戦闘旅団が20個から19個へ減ることになります。今年の春、アンバル州でテロ事件が減った時、ディヤラ州で増加するという減少が見られたという報道がありました。ディヤラ州での9月の戦死者は9人で、4月の15人に比べると減っています。これは11月以降にディヤラ州がどうなるかをよく見る必要があります。手薄になったと見て、再びテロ事件が起こる可能性があります。トルコ議会がイラク国内への攻撃を承認(1年間有効・複数回の攻撃可)したこともあり、今後、イラク国内がどうなるかは、まだ分かりません。


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