武装勢力が撃墜したヘリ乗員を処刑

2007.1.25



 military.comによれば、先日撃墜された民間軍事会社の5人の社員中4人は頭部を後ろから撃たれる処刑スタイルで殺されていました。

 処刑された時に、彼らが生きていたかどうかは分かっていません。なお、ヘリコプターが撃墜されたことはイラク当局の発表で、アメリカはまだ認めていません。ヘリコプターは墜落する前に電線に突っ込んでおり、その時に発砲を受けていたかどうかは不明としています。2つのスンニ派武装勢力(the 1920 Revolution Brigadesとthe Ansar al-Sunnah Army)が別々にこの事件の犯行声明を出しました。

 この情報で気になるのは、民間軍事会社のヘリコプターがかなり低い高度を飛んでいたらしいことです。機関銃の種類は分かりませんが、ヘリコプターを機関銃で撃墜できたのは単にラッキーだったからです。このヘリコプターは米大使館の車列を警護していたようですから、似たような飛び方をするのを何度か目撃され、待ち伏せを受けたのかもしれません。また、墜落した場所はスンニ派居住区の近くらしいのですが、そこで処刑されたということは武装勢力側の活動力の活発さを思わせます。すぐに墜落地点へ駆けつけて処刑し、姿を消せるような勢力がグリーンゾーンの近くにいるのです。最近行われた掃討作戦でも、武装勢力を追い払えなかったことが明らかになったことになります。同紙によれば、昨日、アメリカはグリーン・ゾーンの北2kmにある武装勢力の拠点を攻撃して30人を殺害、27人を逮捕しました。いくら掃除をしても、壁に穴が空いているので外からゴミが入り込んでくる、という感じです。

 昨日、ブッシュ大統領の一般教書演説のニュース映像を見たら、すでに過去の人という雰囲気が漂っていました。増派の失敗はすでに見え始めています。

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