包囲されつつあるイスラム法廷会議

2007.1.4



 ワシントン・ポストによると、ケニアは軍隊をソマリアとの国境に派遣し、パトロールを強化しています。武装勢力が海へ逃走することを心配していましたが、米海軍艦船が沖合に派遣され、逃亡するアルカイダ要員とイスラム武装勢力を探しているということです。ソマリア政府はさらに2つの町を奪還し、3つ目の町へ向かっていると発表しました。イスラム法廷会議の包囲網が形成されつつあるようですが、詳細はよく分かりません。ソマリア政府がイスラム武装会議の所在をどれだけつかんでいるかなど、考察に必要な情報がまだ見つかりません。また、ソマリア政府はモガディシュ市民に武装解除を命じましたが、応じた者はまだいないということです。この国にはどこにでも武器があるので、誰も手放そうとしないのです。

 ここから先は少し時間がかかるはずです。イスラム武装勢力の位置をつかんで、エチオピア軍が砲爆撃を繰り返し攻撃する必要があるため、結果が出るまでは少し時間がかかるのです。イスラム武装勢力が士気崩壊を起こせば、短期間で決着がつきますが、数日間は様子を見る必要があるでしょう。

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