暴風雨で米原潜から乗員が転落死

2006.12.31



 海上自衛隊の方に参考になるかも知れないので、米海軍の事故の事例を紹介します。

 military.comは、イギリス南西海上プリマス港沖で、米海軍の原潜ミネアポリスから4名の乗員がデッキから海に転落しました。全員が命綱を付けていましたが、2名が死亡しました。ミネアポリスはプリマス港を出航し、定例の任務へ出発しましたが、その直後に事件が起きたようです。事件当時、海上は時速47マイル(約75.6km)。日本の風速表記に直すと秒速21mでした。日本では秒速20m以上で暴風警報が出ますから、明らかに悪天候だったといえます。

 多分、潜行前の手順を実施中に事故が起きたのだと思われます。見張りのために船外に出ていた隊員が突風で飛ばされ、命綱が切れたのかどうかは分かりませんが、落水し、時化のために泳げず、溺死したのだと考えられます。船長が天候をどのように把握していたのかが気になります。

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