イラク戦初日に米兵士が英ジャーナリストを射殺

2006.10.14

 韓国が核実験の位置を修正したことで、日韓米の分析結果がさらに一致を見ました。問題は、いかなる放射性物質も検出されていないことでしょうか。核実験全面禁止条約機関(CTBTO)準備委員会の調査でも何も出ていません。スノー米報道官が核実験が行われたのか確定できない場合もあると言ったことから、調査は長期化した上、結論が出ないかも知れない状況になりました。また、一夜明けると核実験は周辺事態に認定されていました。かなり驚きました。

 本日は別の事件について書きます。military.comによれば、イラク戦開戦の日(2003年3月22日)、米兵がイギリスのジャーナリスト、テリー・ロイドを殺害したと、イギリスの検死官、アンドリュー・ウォーカーが結論しました。ロイド氏が乗っていた車ともう一台の車が、イラク軍を乗せた車と接近したため、イラク兵の発砲で負傷し、その後、救急車の中にいるところを米兵に撃たれたようです。ウォーカーはイギリスの法務長官にこの件を報告します。米国防総省は故意に狙ったものではなく、交戦規定に違反していないとして加害者の兵士を処罰しない方針です。

 この事件は、交戦規定に関する尽きることがない問題を提示しています。米兵にすれば、敵に見えたとしても、第三者が見れば加害行為に見える場合があります。ロイド氏の夫人は
「卑劣な、故意の、復しゅうの行為」「米軍は兵士が一般市民がいる場所で、引き金を引くのが大好きなカウボーイのように振る舞うことを許している」と非難しています。ジャーナリストたちのこの事件の評価はさまざまで、戦争犯罪に該当するかどうかで意見が分かれています。

 戦場では一般市民の誤射だけでなく、同士撃ちも起こるものです。はずみで市民も撃ってしまうこともあります。ジャーナリストが安全を保つには、ある程度軍事を理解している人を派遣する必要があります。たとえば、軍隊経験者はよい選択です。しかし、それでも完全ではなく、経験のあるジャーナリストや元軍人でも殉職する可能性はあります。このため、兵士たちはジャーナリストを邪魔者扱いし、戦場から締め出そうとするようになりました。最近の傾向では、戦場の取材は非常に難しくなっています。さらに、武装勢力側もジャーナリストを攻撃、拉致、処刑するようになったので、危険性は余計に増しています。その結果、私たちに戦場の情報が届くチャンスも減っているのです。そういう中で情勢を推測するのは、なかなか難しいものになっています。

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