イスラエルとレバノンが調停案に同意

2006.8.15

 STRATFORの戦況図によると、最終的にヒズボラが粘り強く戦ったことが分かります。イスラエル軍が完全に掌握できたのは深いところで10kmに足りません。最終的に、駆け込み的な前進はあったものの、南レバノンの人々は今度もヒズボラを支援し続けるでしょう。国連軍が到着すれば、ヒズボラが公然と活動するのはむずかしくなりますが、住民の協力もあり、秘かに基盤を築いていくことはできるでしょう。イスラエル軍が反省すべき点は、あまりにも既存の戦術に依存して、状況に応じた変化ができなかったことです。

 今回の戦争は、次にヒズボラとイスラエルが戦う時の基礎を築いたといえます。この和平は半年や1年は続くかも知れませんが、さらなる中東の混乱へ発展する可能性を秘めていると思います。

 余談ですが、本日は終戦記念日ですが、関連するテレビ番組を見ていると、例年のように戦争体験が中心でした。これには問題があります。

  • 客観的に戦争という現象を観察するには、戦争体験だけでは足りないこと。
  • 戦争体験は、目の前に現実の危機が迫った時には脇へ押しやられること。
  • まもなく、戦争体験者が一人もいなくなる時が近づいていること。

 これらを念頭に置いて、今後、戦争と平和をどう考えていくかを私たちは真剣に考えていく必要があります。

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