2007年9月の投稿

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投稿者:匿名希望
日 付:2007.9.29


こんにちは。いつもお世話になってます。怪情報マニアです(^^;)

今回も匿名で投稿させて頂きます。

さて、ミャンマーのデモの背後に、米国が関与している可能性があります。

僧侶たちが何のきっかけも無く立ち上がる筈は無く、また軍政にここまで圧力をかけることが出来ているのは、背後にプロがいることを暗示しているように思います。そして、やはり資金面で誰が支持しているのかという疑問もあります。

いろいろ調べてみると、米国民主主義基金(NED)の名前がでてきます。

NEDは表向きは米国の「非営利な市民団体」ですが、米国から莫大な予算を受けており、民間団体というのは面だけで、実質はCIAと並ぶ(またはそれ以上の)工作機関であると言われています。 そしてNEDはミャンマーに、少なくとも290万ドルをつぎ込んでいます。(つまり結論だけを言うと、今回のはまぁ、仏教版のアルカイダといったところでしょうか。)

このことは一応、参考までに頭にいれておいたほうがよさそうです。

なぜ、アメリカはミャンマーに革命工作を(仮にしているとして)するのか。それは、中国を孤立させるためかもしれません。ミャンマーには石油などの資源があり、中国はマラッカ海峡を経由することなく石油を調達するためのパイプラインを敷こうとしています。それで、この採掘権をアメリカや親米政権が横取りすれば、中国は石油を確保するためにアメリカの顔色をうかがわなければならなくなります。

いずれにせよ、今後の情勢には注目する必要がありますね。

参考
http://www.iht.com/articles/ap/2007/09/09/asia/AS-GEN-Myanmar-Protest.php

http://www.diplo.jp/articles07/0707-3.html

 これらの情報だけだと何とも言えません。不明瞭な情報に振り回されると、逆に問題の焦点がぼけ、真相が分からなくなる危険もあります。たとえば、オウム真理教の「走る爆弾娘」菊地直子容疑者がミャンマーにいるという話もあり、それにはもっともらしい証拠がつけられて報じられています。

 紹介して頂いた新聞記事によると、軍事政権は活動家のハティ・カウェ(Htay Kywe)を非難していますが、その内容はミャンマーの慣習で具体的にされていないということですが、彼は「Democratic Voice of Burma」という団体で表立って活動しているようです。この団体のウェブサイトには、デモの様子を撮影した映像がいくつか掲載されていて、亡くなった長井健司氏が取材している姿を撮った写真、銃弾に倒れるところ、兵士に運ばれる姿を撮ったビデオ映像もあります。写真には頭部を撃たれて死亡した男性が写っています。ビデオ映像はダウンロードできます。これで日本のテレビ局に映像を提供したのは、この団体だと分かりました。道理で映像を入手するまでの時間が早かった訳です。軍事政権がインターネットを遮断したのは、こうした映像が海外に流れるのを防ぐためでしょう。すると、軍事政権がハティ氏を非難するのは、この映像のためだと推測できることになります。

 軍事政権は100,000ドルがアメリカの米国民主主義基金(National Endowment for Democracy: NED)から送られ、爆弾製造や訓練のために使われたと主張しているということです。しかし、最近ミャンマーで起きている爆弾事件は、高校の前、銀行の正面、市場の食堂など、民主化を目指す団体が狙うとは思えない場所で起きています。軍事政権はアメリカを非難したくて、この件を取り上げている可能性があります。それに、NEDはミャンマーに寄付した金額と内容をウェブサイトで公開しており、その金額からすると100,000ドルの寄付はそれほど不思議ではないと思われます。その寄付は僧侶の教育のためにも使われていますが、直ちに僧侶がアメリカの尖兵となっているとは断言できません。

 情報を得たら、検証可能であるかどうかを、まず考えなければなりません。現段階では、僧侶のデモは自然発生的としか言えません。最初は数百人程度の僧侶のデモを軍が弾圧したので、僧侶が組織を作ってより大きなデモを行ったため、軍が弾圧の程度を拡大したのです。映像を見る限りでは、デモは極めて平和的なもので、治安を乱すという印象はありません。(スパイク)
投稿者:泥
日 付:2007.9.25


こんにちは。
連日の更新ご苦労様です。

知人からつぎの記事が紹介されました。
タリバンが事実上支配しているアフガニスタンのヘルマンド州(Helmand province)でおこなっている裁判についての記事です。
イスラム教の身びいきが入っていますが、あながち信憑性に欠けるとも思えない内容です。

http://www.courant.com/news/opinion/op_ed/hc-tassal0924.artsep24,0,1574303.story

● 水利権をめぐって農村に揉め事が起こった。Mohammad Lalという男が人を射殺した。タリバンはこの事件にすぐに介入し、Mohammad Lalを拘束した。翌日タリバンによる裁判が行われ、彼を有罪と認めて死刑を宣告した。タリバンは犠牲者の家族に、処刑に参加できるかと尋ねた。イスラム法では、犠牲者の家族は自ら死刑を行う権利がある。犠牲者の兄弟がタリバンから受け取った銃でMohammad Lalを射殺した。タリバンはこの一件で地域での人気を高めた。兄弟のために自ら死刑を行った男性は「この結果にとても満足している。もしアフガン現政権の裁判に任せたら、事務処理で相当の時間がかかっただろう。それにアフガン現政権は私(被殺害者の親族)に処刑をさせないだろう。タリバンは時間を無駄にせず、すばやく判決を出し、被殺害者の親族に処罰を行う権利を与えてくれる」と言った。

● アフガン現政権の支配地域でさえ、多くのアフガン人はタリバンによる迅速で公正な判決を望む。たとえそれがイスラム教徒以外からは残酷に見えてもだ。住民の1人Gul Aghaは「アフガン現政権は私たちの訴訟事件を迅速に解決できない。イスラム法に従った罰を行わない。泥棒の手を切り落とさないばかりか、犯罪者の中には釈放されて街を歩いている者もいる」と言った。

● ヘルマンド州のタリバン司令官の一人Abdullah Akhund師は「自分の部下たちは、アフガン現政権の成文憲法ではなく、イスラム法に合致した行動をとっている」と言う。「われわれは現在のアフガン憲法を受け入れない。われわれの憲法はコーランだ。イスラム法にしたがって犯罪者を罰する。国家の憲法には髪とヒゲについての規定が書かれていなかったり、姦通の罰に死刑を適用しないなどの、大きな欠陥がある」

● 住民Abdullah AkhundとBashir Ahmadは「タリバンはアフガン現政権の司法官と違ってワイロを受け取らない。そしてすばやく判決を下す。だから人々が満足する」と言った。

● タリバン支配地域では洗練された司法制度を設営している。タリバンのQari Yusuf Ahmadi報道官は「地区ごとに4人の裁判官が割り当てられている。裁判官はでしっかりした教育を受けた人々で公正な裁定を下す。地元住民たちは殺人、姦通、傷害事件などでタリバン司法に助けを求めることができる」と言った。

● 住民Ibrahim Akhundは、「タリバン支配の良い面は、(厳罰のため?)治安が良く、泥棒がいなくて、司法官がワイロを受け取らないことだ。しかし困った面は、タリバンがここにいるということを口実として、外国の軍隊が市民を殺すことだ。だが、もしアフガン現政権がこのあたりの地域からタリバンを駆逐しても、私たち住民は困ることになるだろう」と言った。

 掲載されたウェブサイトはアメリカの新聞社では老舗ですから、イスラム主義に偏った話を書くとは思えません。この記事は十分に信用性があると思います。ここにも、西欧型の民主主義をイスラム社会に持ち込むことが生む問題が表れていますね。

 泥棒の腕を切り落とすとか、姦通は死刑といった刑罰は、日本人やその他の先進国には受け容れられないことです。しかし、イスラム社会ではこうした法制度で治安を守ってきたという歴史があります。だから、我々がやるべきなのは、長い時間をかけてのイスラム社会との交渉です。イスラム法学者などと協議して、こうした古い法概念を変えていく努力が必要です。アメリカ追随しか頭にない日本政府には、そうした独自の活動をするなど、まったく頭にはないでしょうね。(スパイク)
投稿者:匿名希望
日 付:2007.9.11


スパイク様

毎日,拝読しています。いつも客観的で説得力のある考察には感服しています。

さて,「ロンドン同時爆破事件に関する珍解説」で取り上げられているWikipedia記事の情報源かどうか分かりませんが,以下のURLの記事と内容がとても似ていると感じました。この筆者は国際情勢の分析についてweb上では割と知られている人のようなので,ご存じかもしれませんが,参考になれば幸いです。
ちなみにこの人の解説には,ご本人なりの謀略説に基づく独自の解釈が多く,信憑性に疑問が多いと感じています。でも,ときどきテレビなどに出ていますね。話としてのおもしろさ怪しさが受けているのかもしれません。

http://tanakanews.com/f0719London.htm

これからも冷静で客観的な考察をお願いします。

 なるほど、ドンピシャですね。この記事を元に誰かがまとめたのか、著者自身が書き込んだのでしょう。ウィキペディアの同じ記事の英語版はまったく別の内容になっています。

 記事の日付が2005年7月19日です。アルジャジーラが犯行声明ビデオを報じたのは9月1日なので、この日をもって田中宇氏の仮説は否定されたと言ってよいと思われます。事件にはまだ結論が出ていないこともあり、調査は継続しています。しかし、これをひっくり返す証拠は出そうにありません。

 田中宇氏は、私が最初に知った頃は非常に興味深い記事を書く人だという印象を受けました。しかし、その後、路線を変更したのか、仮説を多く書くようになったと記憶します。(スパイク)
投稿者:匿名希望
日 付:2007.9.10


スパイクさんこんにちは。以前、テポドンの発射の報道をまとめてYouTubeに投稿された動画についてメールした者です(^^;)
いつも楽しくよまさせて頂いています。

ロンドンテロの怪情報については、(怪情報マニアだったので^^;)おっかけてたのですが、当時のPCが壊れちゃったので記録が取り出せりませんでした。一応、記憶を頼りに携帯で(笑)検索をかけて次の記事が該当しました。

暗いニュースリンク
ロンドン同時多発テロ:事実と怪情報
http://hiddennews.cocolog-nifty.com/gloomynews/2005/07/post_313a.html

直接、全ての怪情報を網羅しているわけではないですが、よくまとまっています。一応、参考までにご連絡しておきます。

 これは面白い記事です。

 バスで自爆した犯人は、バスの運転手が警察からの要請でコースを変更するとアナウンスした直後に爆弾をいじり始め、直後に爆発したと書かれています。警察は事件が起きたためにコースの変更をバス運転手に求めたのかも知れません。それを犯人が不審に思って、すぐに自爆したのかも知れません。この仮説は納得しやすいですね。

 ただ、犯行声明文のアラビア語を書き間違えているからアルカイダではないという部分は結論が早すぎます。アルカイダにはアラビア語のネイティブではない者もいて、彼らが書くアラビア語はしばしば誤りがあるということが知られています。(スパイク)
投稿者:Meifumadoh
日 付:2007.9.9


Spikeさん

Meifumadohです。ずっと貴サイトを拝見させて頂いております。
このたびお載せになった「メディアリテラシー」と「ウィキペディア」に関する記事には、いつもながら考えさせられました。

Spikeさんがおっしゃった「考えながら読み解く」事の大事さというのは、現状の日本、とくにネット界に於いて最も軽視、もっと言えば排除・敵視されているものだと思います。
そういう風潮を人為的に助長しているのは無論、現状維持を願う陣営でしょうが、その無責任な同調者として、一般層から、特にネット上で無責任・無思考・無批判な言動が垂れ流されているのが目立ちます。
さすがに例の「便所の落書き」こと「2ちゃんねる」ではもうそういう無邪気な書き込みは敬遠・失笑される対象になっているようですが、今やミクシィや個人ブログが新しい場になったとも聞きます。

そういう浅はかな振る舞いへ対する冷静な批判や異議は、「悪」「敵」「反日(←えぇっ?どこが?)」とか罵られるのが当然、というグロテスクで滑稽なネット風潮は今なお厳然とあります。
そういえばその「ウィキペディア」、政府与党寄りの恣意的な書き込みがなんと政府機関内からなされている、と最近暴露されたばかりでした。

政府与党が国民の思考停止・愚民化を望むのはまぁ「本能」「本性」なのでしょうけど、一般市民の中から進んでそれに染まろうとする滑稽な向きが途絶えません。もっともそれは、結局は何かデカいモノに進んで巻かれた事を免罪符に、その陰からそれに同調しない他人を堂々と罵り嘲って、己の自意識を満たそうとしているのだと思います。
「自分は他と違うひとかどの存在(でなければならない)」「自分は絶対正しくてエラい(存在であるはず)」などと、現実の実生活の閉塞感とは裏腹に無制限・無根拠に膨れ上がった自意識を。
ネット上での短絡的で過激ぶった言辞は、「他者を辺り憚らず
罵る事の出来る格好の口実」としてたまたま選んだだけのオモチャ、要は一番安易でラクな「自意識慰撫」「ガス抜き」のネタに過ぎない…。

キモチイイ偽物の「安心感」に、必死にすがってる自分を外から冷徹に指摘されたら、一番恥ずかしく惨めな思いをするのは、そういう浅はかなシロモノにすがってる自分自身です。だからこそ、そういう冷静な意見は「あってはならない事」「死んでも認められない事」。
なれば、そういう「リテラシー」や「熟慮」「じっくり読み解き」といった当然の事にすら激しく反発し、まるで親のカタキか何かの様に殊更叩くのでしょう。お題目の「社会正義」だの「国益」だのでは無く、本当は自意識・自己存在の問題だからこそ、これほど過剰反応を起こすのだと思うのです。

「イデオロギー」を僭称して醜い自己愛中毒を隠蔽、それを無理矢理正当化するため、下品な大声と水増しした数の力で現実社会の方を本末転倒にねじ曲げられると妄信している…そう思えます。

 どうもありがとうございます。

 最近続けて起きたことがどうしても気になってしまい、半ば衝動的に書いたものなので、参考にして頂けたのなら幸いです。

 2ちゃんねるは滅多に見ないので現状は知りません。しかし、不思議なことにマスコミの人たちが盛んに覗いているようです。彼らは意外と2ちゃんねるにシンパシーを感じているようです。これは困ったことだと思います。田原総一郎氏などが「2ちゃんねるでは、こう言われている」なんて言うのを聞くことがあります。

 ニュース番組のバラエティ化も進んでいて、虚構と真実の境目が見えにくくなっている感じがします。これは特に気になっています。(スパイク)
投稿者:
日 付:2007.9.4


スパイクさん、こんにちは。

イランの報道は面白いです。

今度は米英軍が、ケシ栽培をさせるために南部アフガニスタンの農民たちにケシの実を配っている、との証言を掲載しています。

アフガニスタンNational Congress Partyの議員であるBashir Bizhan氏の証言ということですが。

アフガニスタンでのケシ栽培、実はタリバンではなく、米英もしくは米英が後押しするアフガニスタン現政府ということになれば、世界世論は・・・・。

これってイランの日刊ゲンダイなのでしょうか。


今後の続報に要注意ですね。

☆US, UK hand poppy seeds to Afghans (イラン「プレスTV」)

http://www.presstv.com/Detail.aspx?id=21728

 さすがに、この記事は信じられません。

 特に、アメリカでは麻薬の種子を供給することを公的機関が承認するとは思えません。こんなことが本当にあったら、ブッシュ大統領だけでなく、関係する大勢の者たちが職を去らねばならなくなります。中でも、キリスト教保守主義の人たちが黙っていないでしょう。

 記事で気になるのは、ばらまかれている大麻の種子の分量が大まかな数字でも書かれていなかったことです。こういう話をするときは、普通そういう数字が出てくるはずです。想像ですが、アフガニスタンで麻薬栽培が激増しているのは間違いがないことなので、そういう不満を米英のせいにしているのではないかと思います。

 プレスTVは、カタールにあるアルジャジーラの向こうをはっているのか、西欧的なデザインのウェブサイトを持っていて、センスは良さそうに見ます。英文のセンスもアルジャジーラよりもよい感じだと思います。記事も必ずしも偏向しているようには見えません。今回の記事がハズレだっただけと思いたいですね。(スパイク)
投稿者:
日 付:2007.9.3


スパイクさん、こんにちは。

イランの報道なので信憑性に欠けるかも知れませんが、お伝えします。

タリバンが戦意のないパキスタン兵を多数捕虜にしたとのことです。


☆Taliban take 156 Pak soldiers hostage (イラン「プレスTV」)

http://www.presstv.com/Detail.aspx?id=21529

 これは十分にあり得ることだと思います。でも、アフガニスタンで韓国人が捕まった事件のような展開にはならないと思います。でも、具体的な展開の予測はしにくいですね。イスラム社会は日本人には理解しにくい部分が多すぎます。パキスタン兵がタリバン兵に変身してしまう可能性も十分にあると思います。他に爆弾事件で4人が死亡という記事もあります。パキスタン国内でのテロ活動が活発化しているところも気になりますね。(スパイク)

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