2007年3月の投稿

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日 付:2007.3.20


こんにちは、ご無沙汰しています。

『軍事研究』4月号に米軍のIDE対策の記事が載っていましたが、対策は困難なようですね。
米軍が何らかの対策を講じても武装勢力側もまた新たな攻撃策を編み出すといういたちごっこが続いているとか。
しかも国防省の合同IED対策検討委員会(JIEDDO)は関係者によると「他の官僚機構と同じように、危険な存在となっている。頑迷で適応力がなく、現場への責任感がない」と悪評さくさくです。
うまく行かないときはデスクと現場との間がギクシャクするのは、どの国でも同じ事なのですね。

ところで先日の「便衣兵」の話はとても参考になりました。
ありがとうございます。

 JIEDDOが問題児だということについて、報道に表れる彼らの発言からかなりの部分が見えていると思います。これまで、ここでも書いてきたように、彼らの発言はあまりにも実情と離れていたり、またそれに騙されるメディアがあったりで、問題がまだ一般に認識されていません。だから、「頼むから現実をもっと把握してくれ」という気持ちで記事を書きました。生の情報が手に入れば最善ですが、なかなかそうも行きません。公開情報から政府内部がどうなっているのかを推し量る能力を、私たちは磨いておかなければなりません。

 便衣兵の件に象徴される国際法の知識不足も一般の認識が低い問題のひとつです。テレビで政治家がこの分野に関してひどい間違いを口にするのを見たりすると、本当に失望します。それが野党の政治家ならともかくも、与党の政治家だからです。国際法については、書評コーナーでも関係書を紹介していますが、残念ながら今のところ購入してくれた人は1人もいません。本当に関心が薄いのかと心配になってきます(涙)。(スパイク)

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