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投稿者:匿名希望
日 付:2007.11.20


初めまして。いつも読ませていただいています。イラクの最近の変化の事なんですが、アンバル州に関しては分かりませんが、バグダッドの治安に関しては一見改善しているようですが、これは米軍の増派のお陰と言うよりは、混在していたシーア派とスンニ派の居住地域が民族別に完全に分離し、加えて大量の避難民がバグダッド 乃至はイラクから出て行った事により一種の民族浄化が一息ついたというような側面もあるんじゃないでしょうか。米国等では良い方向へと向っていると言っていますが、以前とは違い宗派別の対立や区分けがより徹底しイラクの分裂が進んでいるだけで避難民の帰還も含めて根本的な問題は一切解決していないような気がしますが 如何でしょうか?

 私も内心は米軍の増派以外の理由が働いていると感じています。しかし、確信がないので結論に至っていません。今日掲載した記事に、アルカイダがイラク北部に移動したことを報じる記事を紹介しました。

 民族分離が進んだ可能性も極めて高いと考えています。加えてマハディ軍の活動停止があります。そして、事態が改善に向かっているという予感がまったくしません。何かが始まる前に、波が収まったように見えているだけだと思います。これは戦闘が激しかった数年前とはまったく違った感触です。こちらの方が逆に恐いですね。(スパイク)

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